長い歴史をもつカイロ都市圏を理解するためには、その時間と空間の重層構造を解き明かす切り口が必要である。本プロジェクトは、21世紀初頭を一つの区切りとして、その前後の近現代カイロについて学際的な研究を進めるため、時空間、専攻を越えた地域研究者、歴史学者、地理学者、社会学者などが集う研究プラットフォームを構築する。それは、現代カイロ社会について多角的分析を進める研究基盤となるばかりでなく、埋もれかねない史資料を後世に委ねることにも資することになろう。
プロジェクトのメンバーは、研究関心を共有する、パーソントリップ調査データ解析の責任者としての役割を担う後藤寛、時系列統計分析と地理情報解析を担う加藤博、新井和広、三沢伸生である。そのほか、店田廣文、佐藤将、臼杵悠、出川英里らが協力者として参加する。
*所属等は、2021年3月の段階のものです。